2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

年金はどこまで大丈夫か(2)

[年金]老齢年金は、現役世代から保険料を徴収し、それを高齢者世代の年金に充当する賦課方式だから、少数の現役世代が、多数の高齢者を養うようになれば、当然、年金財政は苦しくなる。しかし、どんなに苦しくなっても、高齢者世代に支給する年金を減らすか…

年金はどこまで大丈夫か(1)

[年金]年金の不信と不安が拡がっている。”百年安心”と喧伝された2004年の改訂からわずか8年。”百年安心プラン”のコピーがおかしくなったのは、年金の積立残高が予想以上に減少しているからである。年金会計では、国民が支払った保険料が収入になる一方…

ARCどこでも本読み隊

[社会史ノート]堀内佳美(よしみ)さんは高知県生まれの29歳。生後すぐ視力を失い、高校1年で完全失明した。高知県立盲学校は、当時、幼稚部から中学部まで合わせても、生徒が7人。同年齢の級友も病気療養で休学。友人のない堀内さんは、盲学校の9年間…

安楽死=人間の生き方(4)

[安楽死]1980年代、米国ではエイズが大流行し、エイズ患者の自殺が急増した。1994年、オレゴン州は、住民投票により、自殺希望者が致死薬の処方を医師に依頼できる、とする法律を制定した。医師が致死薬を処方し、それを服用するか、しないかは、本…

安楽死=人間の生き方(3)

[安楽死]"慈悲殺"(mercy killing)とは本来の安楽死ではない。安楽死を遂げるには、「本人の意思表明」が不可欠だが、それを欠いたまま、他人が死に手を貸す。だから「殺」という字が入っている。では殺人かと言えば、そうではない。実態は安楽死である。た…

安楽死=人間の生き方(2)

[安楽死]船のクルーとして世界を旅していたラモンは、25歳の夏、岩場から海へ飛び込もうとして失敗、頭を強打して、四肢不随の身になり、ベッドで寝たきりの身になった。懸命に生活を支える兄、母親のようにラモンを世話する兄嫁、ラモンの口述をパソコン…